探偵コラム

浮気

2025.8.2t6 2025.8.26

自分で浮気調査を行う方法と注意点【現役探偵が解説】失敗例も紹介

この記事の要点

  • 自分で浮気調査を行う主な方法として、尾行、GPSを用いた追跡、スマホのチェックなどがある
  • 尾行やGPSを用いた追跡は、改正ストーカー規制法に抵触する可能性があるので注意が必要
  • 本人に無断でスマホを勝手にチェックしたことがバレてしまった場合、不正アクセス禁止法違反やプライバシーの侵害として訴えられるリスクがある
  • 自分で浮気調査を行うと、本人に気づかれて警戒される、信頼関係が悪化する、気づかずに法律に抵触する行為をしてしまうなどのリスクがある
  • 自分で浮気調査を行った場合の典型的な失敗例として「GPSでの追跡がバレて旦那から離婚を迫られた」「尾行がバレて妻が怒って家を出ていった」などがある
  • 自分で浮気調査をして失敗すると、パートナーに嫌われて離婚に至り、その後、パートナーが浮気相手と再婚し、自分は慰謝料も受け取れずに経済的に困窮するという最悪の結末を迎える可能性もある
  • 最悪の結末を回避する方法は、パートナーの浮気に気づいた時点で、気づかないふりを装いながら速やかに探偵に浮気調査を依頼して決定的な証拠を入手し、有利な立場に立つこと
  • 探偵に依頼すると費用はかかるが、決定的な証拠を入手すれば、調査費用を上回る慰謝料を請求できる可能性もある

「パートナーが浮気をしているかもしれない」そう感じたとき、自分自身で調査を始めようと考える方は少なくありません。しかし、ご自身で行う浮気調査には深刻なリスクが伴います。
MJリサーチでは「自分で浮気調査をしようとしたけれど、本人に気づかれて警戒されてしまったので調査を依頼したい」などという相談をたびたび受けています。

この記事では、自分で浮気調査を行う方法と注意点について詳しく解説します。自分で浮気調査をした場合の典型的な失敗例も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

自分で浮気調査を行う方法と注意点

調査歴25年、若梅調査員・岡島調査員

まずは、自分で浮気調査を行う方法を具体的に知りたい方に向けて、探偵歴25年の現役探偵である私が、自分で浮気調査を行う方法と注意点について説明します。

尾行する

自分で浮気調査を行う方法としてまず挙げられるのが、パートナーが浮気相手と会う可能性が高い日に尾行することです。
仕事帰りに浮気相手と会っている可能性が高い場合は、仕事が終わる時間に職場で張り込みをして、出てきたところから尾行することになります。また、休日に浮気相手と会う可能性が高い日がある場合は、その日に自宅を出た直後から後を追います。
自分でパートナーの尾行をする場合、本人に気付かれないよう、服装や距離感などに細心の注意を払う必要があります。友人や知人に尾行を頼む場合も同様です。
こちらの動画では、一般の方向けに探偵の尾行のテクニックをわかりやすく紹介しましたので、ぜひ参考にしてください。

探偵 直伝 ! 尾行 テクニック ! 服装からカメラまで徹底仮説!

令和3年(2021年)6月に施行された改正ストーカー規制法では、相手がいる場所に押しかけて、うろつく行為が新たな規制対象として追加されました。「配偶者だからストーカーではない」と思われるかもしれませんが、配偶者でも例外なく規制の対象となるので注意してください。

GPSで追跡する

パートナーの持ち物や車にGPSを仕掛けたり、スマホに追跡アプリをインストールしたりして、パートナーの行動を追跡するという方法もあります。GPSを使えば、尾行のように物理的に後をつける必要がないため、ご自身の時間や体力を使うことなくパートナーの現在いる場所をリアルタイムで把握できます。
ただし、GPSを使って追跡したことがパートナーにバレてしまうと信頼関係に大きな亀裂が入る可能性があります。また、令和3年(2021年)8月に全面施行された改正ストーカー規制法では、GPS機器等を用いた位置情報の無承諾取得等が規制対象となっています。反復して行った場合、ストーカー行為罪の対象となるので注意してください。
iPhoneユーザーの中には、Apple製デバイスのAirTag(エアタグ)を利用してパートナーの浮気調査をする方もいらっしゃいます。AirTagはBluetooth信号を送受信して位置情報を取得しますが、プライバシー機能により対象者にアラート通知されるので注意してください。

こちらの動画では、GPSを利用して浮気調査を行う方法や注意点について解説しましたので、ぜひ参考にしてください。

探偵直伝! GPS で 浮気 調査する方法!ただし○○すると捕まります!【 現役 探偵 】

スマホをチェックする

パートナーのスマホを見ることができる場合は、スマホをチェックすることも浮気調査の方法の一つです。LINEのトーク画面を見れば、浮気相手とのやりとりの内容を確認できるかもしれません。また、浮気相手と一緒に撮影した写真や動画が保存されている可能性もあります。
ただし、スマホにはロックがかけられていて解除が困難な場合が多いです。ロックを解除できたとしても、本人に無断でスマホを勝手にチェックしたことがバレてしまった場合、不正アクセス禁止法違反やプライバシーの侵害として訴えられるリスクがあるので注意してください。

自分で浮気調査を行うリスク

自分で浮気調査を行うことは、費用を抑えられるというメリットがある一方で、多くのリスクを伴います。主なリスクについて説明します。

本人に気づかれて警戒される

自分で浮気調査を行う最大のリスクは、本人に気づかれてしまうことです。浮気調査のプロである探偵は、本人に気づかれずに尾行や張り込みなどによる調査を行う専門的なスキルとノウハウを持っています。しかし、素人が尾行を行うと、適切な距離感を保てずに、「もしかして、後をつけられている?」などという違和感を与えてしまう可能性が高いです。また、車に仕掛けたGPSを見つけられる可能性もあります。
浮気調査に本人が気づいた場合、警戒心を強め、より巧妙に証拠を隠すようになります。そうなると、浮気の真相を突き止めることはさらに困難になってしまいます。

信頼関係が悪化する

浮気調査に本人が気づくと、これまで築き上げてきた信頼関係は大きく揺らぎます。特に、浮気の事実がなかった場合、パートナーは「信用されていないんだ」と強いショックを受ける可能性があります。浮気が事実だったとしても、無断でGPSをつけたり、スマホを盗み見したりなどの行為は、「行動を監視されているのが怖い」などと嫌悪感を抱かれる要因になります。その結果、気持ちが離れてしまい、最終的には夫婦関係が修復不可能なまでに悪化し、離婚に至るケースも少なくありません。

法律に抵触する行為をしてしまう

自分で浮気調査を行う際、自分で気づかずに法律に抵触する行為をしてしまうリスクがあります。例えば、パートナーの承諾なしにGPSを車に設置する行為は、ストーカー規制法に抵触します。また、スマホのロックを無断で解除してLINEのトーク画面などを見る行為は、プライバシーの侵害にあたる可能性があります。また、盗聴器を仕掛ける、他人の住居に不法侵入するといった行為は、刑事罰の対象となる可能性もあります。
自分で調査を行った結果、浮気の証拠を見つけたとしても、違法な方法で得た証拠は、慰謝料請求などの法的な手続きの場では証拠能力を否定されてしまいます。

自分で浮気調査を行った場合の典型的な失敗例

MJリサーチでは、自分で浮気調査を行って失敗した、事態が悪化してしまったなどという相談を受けることも多いです。実際に聞いた話をもとに、よくあるパターンとして3つの典型的な失敗例にまとめてみました。典型的な失敗例を知ることで、自分で調査を行うことのリスクを理解し、今後の行動を検討する際の参考にしてください。

GPSで追跡したことを理由に一方的に離婚を迫られた

Aさんは、夫の残業が急に増えたことを不審に思い、夫のカバンの中に小型のGPS端末を忍ばせました。ある日、GPSの履歴から夫がラブホテルに滞在したことを突き止め、夫を問い詰めたところ、夫は浮気を認めました。しかし、夫は「GPSで監視するなんて、人として最低だ」と激怒し、Aさんに対してプライバシーの侵害を理由に一方的な離婚を迫りました。Aさんは慌てて謝りましたが、夫は「GPSで監視するような妻とは一緒に暮らせない」と主張し、話し合いに応じませんでした。

尾行がバレて妻が怒って家を出ていった

Bさんは、妻の行動が怪しいと感じ、自分で尾行することを決意しました。何度か尾行するうちに、妻が会社帰りにある男性と会っているのを目撃。慌てて距離を詰めすぎてしまい、後ろを振り返った妻に尾行がバレてしまいました。妻は激怒し、一緒にいた浮気相手をかばったため、軽い乱闘騒ぎになりました。その後、妻は「もう顔も見たくない」と言って、荷物をまとめて実家に帰ってしまいました。Bさんは浮気の証拠を掴むことはできず、妻とは連絡も取れなくなってしまいました。

スマホを勝手に見たことがバレてプライバシー侵害で訴えられた

Cさんは、夫のスマホの通知に頻繁に来る怪しいメッセージに気づき、夫が寝ている間にこっそりロックを解除して中身を確認しました。夫が職場の同僚と不倫関係にあることを示すメッセージや写真を発見し、Cさんはそれらを自分のスマホで撮影し、証拠として保存しました。しかし、翌日、Cさんが夫を問い詰めたところ、夫は浮気を認める一方で、勝手にスマホを見たことについて「プライバシー侵害だ」と主張し、弁護士に相談して訴えると言い出しました。Cさんは、法的なリスクに怯え、精神的に追い詰められてしまいました。

尾行をして写真を撮影したが証拠として不十分だった

Dさんは妻の浮気を疑い、自分で妻を尾行し、妻が男性とホテルに入るのを目撃しました。しかし、ホテルに入る瞬間やホテルを出る瞬間の写真を撮ることはできず、妻が不倫相手の男性と並んで歩いている後ろ姿しか撮影できませんでした。
後日、弁護士に妻の不貞行為の証拠写真として確認してもらったところ、後ろ姿だけでは人物を特定できないし、並んで歩いているだけでは不貞行為の証拠にはならないと言われました。この写真以外に妻の浮気を証明する証拠はなく、ホテル滞在の事実確認や浮気相手の判明もできていないため、慰謝料請求はできないと告げられました。妻には既に尾行したことを伝えてしまったので、その後は警戒され、自身で尾行することは諦めるしかありませんでした。

自分で浮気調査をして失敗した後の最悪の結末・回避する方法は?

上記のように自分で浮気調査を行って失敗した場合に起こり得る最悪の結末と、それを回避する方法を説明します。

自分で浮気調査を行って失敗した後の最悪の結末

①パートナーに嫌われる

尾行やGPSの設置などにより浮気調査をしたことをパートナーに知られると、嫌悪感を抱かれ、嫌われてしまう要因になります。「無断で人の行動を監視するなんて最低だ」などと激怒して、家を出てしまったというケースもあります。最悪の場合、怒りの感情が高まり、DVや暴力事件に発展するリスクもあります。

②パートナーから離婚を迫られる

「勝手に行動を監視する人と一緒に暮らしたくない」と思ったパートナーから離婚を迫られたり、DVやモラハラを受けているなどと訴えられたりする可能性もあります。もしかすると、浮気相手から「早く奥さんと離婚して」などと言われているのかもしれません。

③離婚成立後、パートナーが浮気相手と再婚する

あなたとの離婚が成立した後、パートナーは浮気相手と再婚して幸せな家庭を築く一方、あなたは本来受け取れるはずの慰謝料を受け取ることもできず、経済的に困窮するという最悪の結末を迎えてしまうかもしれません。

最悪の結末を回避する方法

このような最悪の結末を回避するための方法は、パートナーの浮気に気づいた時点で、気づかないふりを装いながら速やかに探偵に浮気調査を依頼することです。
探偵は探偵業法という法律に基づき、法的に有効な浮気の証拠を合法的な手段で収集することが可能です。パートナーが言い逃れできないような証拠を入手すれば、浮気をした側は法律上、有責配偶者となります。有責配偶者からの離婚請求は原則として認められないと主張できるため、一方的に離婚を迫られることもありません。
浮気相手が「早く奥さんと離婚して」と迫っていた場合、なかなか離婚できない状況に陥ることで、パートナーと浮気相手の関係が悪化して自然に別れる可能性もあるでしょう。また、証拠を入手することにより、有利な立場に立って、慰謝料請求や夫婦関係の修復に向けた話し合いを進めることが可能になります。

自分で行う浮気調査に関するよくある質問

最後に、自分で行う浮気調査に関するよくある質問に回答します。

自分で浮気調査をする際に役立つグッズは?

ドライブレコーダー、ICレコーダー、GPS発信機などは、浮気調査に役立つグッズの代表的な例といえます。ただし、これらを無断で使用すると、盗聴やプライバシー侵害などの違法行為として訴えられる可能性があるので注意してください。
また、ネットの検索履歴、カーナビや交通系ICカードの履歴などが役立つ場合もあります。

旦那の浮気相手のLINEのアカウントから個人情報を調べる方法は?

LINEのアカウントから個人情報を調べることは一般の方にはできません。LINEのアカウントなどの断片的な情報をもとに、浮気相手の個人情報を特定したい場合は、浮気調査のプロである探偵に依頼することをおすすめします。

探偵の浮気調査は自分で行う調査との違いは?

浮気調査のプロである探偵と一般の方の浮気調査の主な違いは以下の3つの点です。

  • 尾行と張り込みによる調査の成功率
  • 本人に気づかれるリスク
  • 客観的な浮気の証拠を得られる可能性

浮気調査のプロである探偵は、専門的なノウハウとスキルを持っているため、本人に気づかれず尾行と張り込みで、浮気相手との行動を追跡できます。また、遠視カメラなどの機材や高度な撮影技術を駆使して、遠くからでも顔がはっきりわかる写真を撮影することが可能です。一般の方は、正面からの写真を撮影できないことがほとんどなので、尾行に成功しても、浮気の証拠として認められるレベルの写真や動画を撮影できる可能性が非常に低いです。
プロと一般の方の浮気調査の違いについて詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。

探偵に浮気調査を依頼したら高額な費用がかかるのでは?

「費用をかけたくないから自分で浮気調査をしたい」と思っている方は多いようですが、自分で調査をして失敗すると、慰謝料を受け取ることもできず離婚に至るリスクがあり、離婚後、経済的に困窮するケースも少なくありません。
探偵に調査を依頼した場合、たしかに費用はかかりますが、客観的な証拠を入手して慰謝料請求をすれば、浮気調査にかかった費用よりも高額の慰謝料を受け取れる可能性もあります。
探偵に浮気調査を依頼した場合の費用相場や1日の調査にかかる平均的な費用について知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。

自分で浮気調査をして本人にバレた場合、探偵に再調査を依頼することは可能?

可能です。実際、自分で浮気調査をして本人にバレてしまったという方から再調査を依頼されることは多いです。この場合、調査対象者が警戒しているという状況の中、調査を進めなければなりません。そのため、通常よりも調査の難易度が上がり、費用も高額になる傾向にあります。

まとめ

この記事では、自分で浮気調査を行う方法と注意点、自分で浮気調査をした場合の典型的な失敗例などについて解説しました。

MJリサーチでは、広告費などの無駄な経費を徹底的に削減し、基本料金と調査員の人件費(調査員1名・1時間あたり8,800円)というシンプルで明瞭な料金システムを採用しています。限られた予算内で浮気調査を依頼したい方に向けて、各種パック料金のプランも用意しています。また、浮気調査後に夫婦関係を修復したい方や、有利な条件で離婚手続きを進めたい方に向けて、経験豊富なスタッフが丁寧なアフターフォローを行っています。

費用は状況やご希望の調査内容によって異なるため、丁寧なヒアリングを実施した上で見積もりを提示しております。正式に契約をするまで、料金は一切かかりませんので、お気軽にご相談ください。

この記事をシェアー・ブックマークしませんか?
この記事を書いた人
探偵 若梅

MJ リサーチ綜合探偵社 取締役

探偵調査員歴20年以上/常人逮捕協力、刑事事件協力、探偵相続診断士・夫婦カウンセラー
テレビ「NHK東海ドまんなか!゛頂き女子事件の深層”」、フランス公共放送「france24」出演、ラジオ、メディア取材多数


関連コラム


監修コラム


Copyright ©MJ-Research Allrights Reserved.