探偵コラム

浮気調査

2025.7.23 2025.7.23

浮気調査の費用相場・1日の平均は?【現役探偵が解説】

この記事の要点

  • 浮気調査の調査員1人1時間当たりの料金の相場は7,500円~1万円程度
  • 1日の浮気調査にかかる料金の平均は14万円程度(2名体制で時間調査した場合)
  • 浮気調査の費用を抑える効果的な方法として、日程を特定する、浮気相手と会う機会を意図的に作る、パック料金を選ぶなどがある
  • 自分で浮気調査をした場合、費用はかからないが、さまざまなリスクを伴う
  • 格安料金の探偵社に依頼すると、調査が失敗に終わる可能性や、後から高額な追加料金を請求される可か能性がある
  • 成功報酬制は「成功」の定義に注意が必要
  • 浮気調査で客観的な証拠を得れば、不貞行為の慰謝料請求ができる
  • 浮気調査の費用を浮気相手に請求することは可能だが、支払ってもらえるとは限らない

浮気調査を検討する際に「費用を安く抑えたい」と考えるのは自然なことですが、安さを追求した結果、調査が失敗に終わったり、パートナーに気づかれて関係が悪化したりするケースが多いのが実情です。
MJリサーチでは「料金が安い探偵社に浮気調査を依頼したけれど、なにも証拠が得られなかった」「自分で旦那の浮気調査をして本人にバレてしまった」などという相談をたびたび受けています。

この記事では、探偵の浮気調査の費用相場、費用を安く抑えるコツ、自分で調査をした場合や格安の探偵社に依頼した場合のリスクなどについて詳しく解説します。

【動画解説】現役探偵直伝!浮気調査の料金相場と注意点

浮気調査1日の料金の平均

プロの探偵に浮気調査を1日依頼した場合、どの程度の料金がかかるのでしょうか。調査員1人当たりの料金の相場や、1日の浮気調査にかかる料金の平均について説明します。

調査員1人1時間当たりの料金は7,500円~1万円程度

探偵の浮気調査における費用の大部分は、調査員の人件費が占めています。そのため、多くの探偵社は、調査員1人1時間あたりの単価を設定し、時間制の料金システムを採用しています。
調査員1人1時間あたりの単価は、探偵社によって異なりますが、日本探偵業協会が実施した「浮気・素行調査の料金水準についてのアンケート」の結果では、調査員1人1時間あたりの単価の相場は7,500円~1万円でした。

この単価には、調査員の人件費以外に、尾行中の交通費(電車賃、バス代など)、通信費、撮影や録音に用いる機材の使用料などが含まれていることが多いです。ただし、新幹線や航空機を利用した遠方への移動費、宿泊費などは、別途実費として請求される可能性が高いです。

そのため、見積もり段階でこれらの諸経費についても詳しく確認し、どこまでが基本料金に含まれているのか、どこからが追加料金となるのかを明確にしておくことが重要です。

1日の浮気調査にかかる料金の平均

浮気調査は通常、調査員2~3名で調査を行うので、上記の調査員1人あたりの単価の平均値(8,750円)で1日の浮気調査にかかる料金を計算した結果を以下の表にまとめました。

1日の調査例
調査時間
2名体制
3名体制
勤務終了から帰宅までが怪しい
5時間
(17時~22時)
87,500円
131,250円
休日の日中が怪しい
10時間
(8時~18時)
175,000円
262,500円
泊りで外泊を計画している
17時間
(17時~翌10時)
297,500円
446,250円

付き合いが長い不倫カップルの場合、仕事帰りに待ち合わせてコンビニで食料などを購入してホテルに直行するケースもあるので、5時間の調査で不貞行為の証拠写真(パートナーと浮気相手がホテルに出入りする写真など)を撮影できる場合もあります。
ただし、飲食店で食事をしてからホテルに行くケースも多く、浮気相手と一緒にホテルから出てくる写真を撮影するまでに7~8時間程度はかかるケースが多いです。さらに浮気相手を尾行して、住んでいる場所を調べる場合は10時間以上かかることがほとんどです。
調査員の人数については、対象者が自家用車やタクシーを利用する可能性がある場合、徒歩、バイク、車の3名体制が必要となることが多いです。なお、探偵社によっては車両代などが別途かかる場合もあります。

実際にかかる費用総額は調査期間によって大きく変動

浮気調査にかかる総額は、調査期間によって大きく変動します。調査期間が長くなるほど、調査員の稼働時間が増え、人件費が積み重なるからです。
パートナーの警戒心が強く、浮気相手と会う頻度が極端に低い場合、調査期間が長期化し、数週間以上にわたる調査が必要になるため、100万円を超えることもあります。

探偵の浮気調査の費用を安く抑える方法

浮気調査の費用は決して安くはありませんが、工夫次第で、費用を抑えることも可能です。費用を抑える方法について説明します。

日時を絞って調査を行う

浮気調査の費用を抑える効果的な方法は、調査する日時をできる限り特定することです。探偵の料金は、調査員の稼働時間に応じて発生するため、短い調査時間で調査を完了できれば、その分、費用も抑えられます。パートナーが浮気相手と会う可能性があるタイミングについて具体的な情報を探偵に提供できれば、無駄な調査時間を削減し、効率的に証拠を掴むことが可能になります。
例えば、「毎週木曜日の夜に帰宅が遅い」「来週火曜日から出張に行くと言っているけれど、浮気相手と旅行に行く可能性が高い」などという情報があれば、探偵は特定の日にピンポイントで調査を行うことができるため、調査員の稼働時間を最小限に抑えることができます。探偵に依頼する前に、ご自身でパートナーの行動を注意深く観察して情報を集めておくことが、費用を抑えるために役立ちます。

浮気相手と会うチャンスを与えるという方法も

浮気調査の費用を抑えるためのもう一つの有効な方法は、パートナーが浮気相手と会う機会を意図的に作り出すことです。これは、調査日時をピンポイントで特定し、効率的に証拠を掴むための戦略的なアプローチといえます。例えば、あなたが実家に帰省したり、友人と旅行に行ったりするなど、意図的に自宅を空ける日を設けることで、パートナーが安心して浮気相手と会える環境を作り出すのです。
あなたが不在であれば、パートナーは安心して、浮気相手と会う可能性が高まります。その日時を事前に探偵に伝え、その日に集中して調査を行ってもらうことで、無駄な稼働時間を削減し、費用を大幅に抑えられる可能性があります。
この方法は、特にパートナーがあなたの目を気にしている場合に効果を発揮します。ただし、パートナーに怪しまれないように注意する必要があるので、探偵と事前に打ち合わせを行い、具体的なプランについて相談することをおすすめします。

パック料金を選ぶ

限られた予算内で探偵に浮気調査を依頼したい場合、パック料金を選ぶという方法もあります。MJリサーチでは、限られた予算内で浮気調査を依頼したい方に向けて、以下のようなパック料金を用意しています。

プラン
料金(税込み)
内容
初めてパック
55,000円
3時間で初動調査を行うプラン
白黒パック
110,000円
5時間で証拠写真の撮影を目指すプラン

上記以外にも、目的や予算に合わせたパック料金を提案することも可能です。詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

MJリサーチの調査料金

自分で調査すれば費用を抑えられるのか

探偵に依頼する費用を抑えたいという思いから、「自分で浮気調査をすれば費用がかからないのでは?」と考える方もいるかもしれません。確かに自分で浮気調査を行えば、費用をかけずに調査を行うことが可能ですが、以下のようなリスクが伴います。

調査が失敗に終わる可能性が高い

浮気調査のスキルや経験がない人が浮気調査を行った場合、調査が失敗に終わる可能性が非常に高いというのが実情です。浮気調査は、高度な専門知識とスキルを要します。プロの探偵は、尾行や張り込みのノウハウ、証拠写真・動画の撮影技術、万一のトラブルに対応するためのスキルや経験を兼ね備えています。
例えば、相手に気づかれずに尾行を続けることは、想像以上に困難です。人混みの中で見失ったり、尾行に気づかれたりするリスクが常に伴います。また、一般の方が、本人に気づかれずに、顔がはっきり写っている写真を撮影できる可能性は非常に低いです。

ストーカー扱いされて訴えられるリスクもある

自分で浮気調査を行う際、最も深刻なリスクの一つが、パートナーや浮気相手からストーカー行為として訴えられてしまう可能性があることです。探偵業は、探偵業法という法律に基づいて運営されており、個人情報の保護やプライバシーの配慮が義務付けられています。プロの探偵は、これらの法的制約を理解した上で、違法行為にならないよう細心の注意を払って調査を進めます。
しかし、一般の方が個人的な感情に基づいて尾行や監視を行う場合、無意識のうちにストーカー規制法に抵触する行為をしてしまう可能性があります。例えば、必要以上に距離を詰めて尾行したり、自宅や職場周辺で長時間張り込んだりする行為は、相手に恐怖や不安を与える「つきまとい等」と見なされる可能性があります。もし、パートナーや浮気相手が警察に被害届を提出した場合、あなたはストーカーとして扱われ、最悪の場合、逮捕される恐れがあります。

格安探偵社に依頼すれば費用を抑えられるのか

費用を抑えるために格安料金の探偵に浮気調査を依頼したいという方もいらっしゃるかもしれません。しかし、相場よりも極端に安い料金を提示する探偵社には注意が必要です。その理由について説明します。

人件費削減のために素人が調査を行い失敗に終わる可能性がある

格安探偵社が低価格を実現している理由として、人件費を徹底的に削減している可能性が考えられます。浮気調査は、対象者に気づかれずに尾行を行う高度な技術、決定的な瞬間を逃さずに撮影するスキルが求められます。経験の浅い調査員は、これらの要件を満たすことが難しく、結果的に調査が失敗に終わる可能性が高くなります。
尾行中に不自然な動きをして対象者に気づかれてしまう、撮影した写真や動画が不鮮明で証拠として使えないなどの失敗により、費用が無駄になるケースも少なくありません。

後から高額な料金を請求される可能性がある

格安を謳う探偵社の中には、最初の見積もりでは安価な料金を提示し、後から高額な追加料金を請求するという悪質な手口を用いる業者が存在します。これは、いわゆる「ぼったくり」といえます。
例えば、「基本料金は安いが、契約時には説明されなかった不明瞭な費用が次々と加算されていく」「調査期間中に予期せぬトラブルが発生したとして、追加の調査費用を請求される」というケースが挙げられます。これらの追加料金は、依頼者が断りにくい状況で提示されることが多く、結果的に当初の見積りをはるかに超える高額な費用を支払うことになってしまいます。このようなトラブルを避けるためには、契約前に必ず見積もりの内訳を詳細に確認し、追加料金が発生する可能性のある項目とその条件を明確にしておくことが不可欠です。少しでも不審な点があれば、その場で質問し、納得できない場合は契約を見送る勇気も必要です。

探偵の浮気調査の料金に関する注意点

探偵の浮気調査の料金について、特に注意が必要な点について説明します。

安さだけを基準に選ぶと後悔する可能性がある

浮気調査を依頼する探偵を選ぶ際は、安さだけを基準に選ぶと後悔する可能性があります。
ご自身が浮気調査を依頼する目的を達成できるかどうかという点を基準に選ぶことが大切です。信頼できる探偵社に相談すると、調査の目的をしっかりとヒアリングし、その目的に合わせた最適な調査プランと見積りを提示してくれるはずです。安さだけで選ぶと、目的を達成できずに後悔する可能性があるので、慎重に選んでください。
特に、パートナーの浮気の事実が明らかになっても離婚ではなく夫婦関係の再構築を目指したいという場合、再構築に向けたアフターフォローを得意とする探偵社を選ぶことが重要です。
MJリサーチでは「パートナーと不倫相手を別れさせて、幸せな家庭を取り戻したい」など、ご希望に応じたアフターフォローに力を入れております。夫婦カウンセラーの資格を持つアドバイザーが丁寧に話をお伺いして、プロの視点からアドバイスをさせていただいております。
夫婦のどちらかが浮気をしていると、セックスレスに陥りがちですが、セックスレスからの再構築に向けた具体的な対策も提案することが可能です。

調査員の人数を確認することが重要

浮気調査の料金を決める最も重要な要素は、調査員の人数と調査時間です。調査員の人数は、調査の成否にも関わる重要な事項なので、打ち合わせの際に、調査を実行する人数とその根拠について説明を受けて、契約書に調査員の人数が明記されているか確認してください。
契約書に「1~4名」などと記載されていた場合、1名で調査を実行され、尾行中に見失うなどのリスクがあります。なお、浮気調査では5名以上で調査を行う必要があるケースはほとんどありません。

成功報酬制には要注意

浮気調査の料金システムの中には、成功報酬制という種類があります。「調査に失敗したら費用は一切かかりません」などという広告の謳い文句は魅力的に感じるかもしれませんが、成功報酬制の「成功」の定義には注意が必要です。定義が曖昧なまま契約すると、不本意な形で費用が発生する可能性があるので、必ず「成功」の定義を確認してください。

浮気調査の費用・料金に関するよくある質問

最後に、浮気調査の費用についてよくある質問に回答します。

浮気調査で証拠を得れば浮気相手に慰謝料を請求できる?

探偵に依頼してパートナーと浮気相手の不貞行為の証拠を掴むことができれば、その浮気相手に対して慰謝料を請求することが可能です。婚姻関係にある夫婦の一方が不貞行為を行った場合、その行為によって精神的苦痛を受けた配偶者は、不貞行為を行った配偶者(パートナー)と、その不貞行為の相手方(浮気相手)に対して、慰謝料を請求できます。
ここで重要なのは、不貞行為の証拠の有無と質です。探偵が収集した、具体的な日時、場所、状況が明確に示された写真や動画、報告書などは、裁判においても有力な証拠として扱われます。これらの証拠があることで、浮気相手が不貞行為の事実を認めざるを得なくなり、慰謝料請求の交渉を有利に進めることができます。

浮気の慰謝料の相場は?

不貞行為の慰謝料の相場は以下のとおりです。

  • 不貞行為により離婚する場合: 100万~300万円
  • 離婚しない場合:50万~150万円

裁判などの法的争いの場では、不貞行為の期間や回数、婚姻期間、精神的苦痛の度合い、夫婦関係の破綻度合い、浮気相手の経済力など、さまざまな要因によって総合的に判断されます。

浮気調査の費用をパートナーの浮気相手に請求することは可能?

浮気調査の費用をパートナーの浮気相手に対して損害賠償求することは可能です。ただし、必ず支払ってもらえるとは限りません。
裁判に発展して、浮気調査にかかった費用全額(27万1,101円)の請求が認められた事例はあります(東京地方裁判所令和2年12月17日判決)。ただし、東京高等裁判所が令和6年1月17日判決で、浮気調査の費用は「不貞行為から通常生ずべき損害」には当たらないと判断しました。そのため、今後、法的争いの場では、浮気調査の費用を浮気相手に請求しても認められる可能性が低いといえます。

実際に浮気調査を依頼した際にかかる費用の総額を知る方法は?

実際に浮気調査を依頼したときにかかる費用をできる限り正確に知るためには、探偵社に具体的な見積もりを依頼する必要があります。多くの探偵社では、無料相談で詳しい内容をヒアリングして、見積もりを提示しているので、まずは無料相談から始めるとよいでしょう。 見積りを受け取ったら、料金の内訳(人件費、諸経費、報告書作成費など)を詳細に確認し、不明な点があれば質問しましょう。

まとめ

この記事では、探偵の浮気調査の費用相場、費用を安く抑えるコツ、自分で調査をした場合や格安の探偵社に依頼した場合のリスクなどについて解説しました。

MJリサーチでは、広告費などの無駄な経費を徹底的に削減し、基本料金と調査員の人件費(調査員1名・1時間あたり8,800円~)というシンプルで明瞭な料金システムを採用しています。また、限られた予算内で浮気調査を依頼したい方に向けて、55,000円の「初めてパック」などのパック料金のプランも用意しています。

費用は、状況やご希望の調査内容によって異なるため、丁寧なヒアリングを実施した上で見積もりを提示しております。正式に契約をするまで、料金は一切かかりませんので、お気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人
探偵 若梅

MJ リサーチ綜合探偵社 取締役

探偵調査員歴20年以上/常人逮捕協力、刑事事件協力、探偵相続診断士・夫婦カウンセラー
テレビ「NHK東海ドまんなか!゛頂き女子事件の深層”」、フランス公共放送「france24」出演、ラジオ、メディア取材多数


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